コロモジラミ症
日本では、戦後衛生状態の悪いときに流行り、最近ではめったにみられませんが、 最近時々、皮膚科学会では発症の報告があります。 今回、大阪皮膚科医会会員の先生から報告がありました。 衛生状態の悪い場所に発生するようです。
コロモジラミ症は、pediculosis corporisというシラミの一つの種類が人間に寄生することによっておこる皮膚病です。コロモジラミは体長3mmぐらい、長楕円形灰白色、腹部は扁平です。 衣類の縫い目、ひだ、襟などに潜んでいて、卵を産みます。 卵は1週間で孵って、1~2週間で成虫になります。メスは1カ月の寿命の間に、約200個の卵を産みます。
好発部位(よくでる場所)
躯幹(胸、腹部、背部、腰部など体)、頸部(首)にかゆみのある皮膚病がでます。
治療
皮膚病の部位に抗ヒスタミン剤、ステロイド外用剤をぬります。
殺虫処理
衣類、下着を熱湯でよく洗い、アイロンをかける(熱に弱いから)。
文責:DRサッサー
(注)記事内表記は全て掲載当時のものです。